2023年12月掲載「新城有教館高等学校 作手校舎」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

高原の環境を活かした農業高校

農業を通じて地域との連携を図る

高原にある農業高校
 愛知県立新城有教館高等学校作手校舎は新城市作手高里にあり、標高約550mの高原に位置する。周辺は山々に囲まれ、田んぼや畑が広がった環境の中で、自然豊かな地域の特性を活かした教育を行っている。現在、生徒数73名が在籍しており、1年生は全員が共通の教育課程で履修、2年生から普通科目を中心に学ぶ「まなびの森コース」と、農業科目を中心に学習する「大地のめぐみコース」に分かれる。各学年1クラスの少人数の農業高校で知られている。

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作手の特産品を手掛ける
 実習は2コースとも教育課程に設置され、校舎に隣接する畑やハウスが実習場所となる。お米は新城を代表するお米のミネアサヒ、野菜はルネッサンストマト、カラーピーマン、自然薯など、草花はシクラメンを中心に実習栽培している。学校の花壇苗も自分たちで栽培することや、ルネッサンストマトは味にこだわり、シクラメンは約10品種に取り組むなど生徒たちが日々丁寧に栽培管理し、出荷できるまで手掛ける。地域の特産品である高原ならではの栽培品目に特化し、生産技術をしっかりと学ぶ。

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作手全体が学ぶフィールド
 手掛けた野菜や草花は、道の駅つくで手作り村やAコープ作手店などに出荷し販売しており、直接味わうことができる。
 また、地域との連携にも力を入れている。実習を通して地域のこども園や小中学校に出向き、花壇整備やさつまいも栽培など農業を通じた交流を続けている。大地のめぐみプロジェクトでは「サギソウ」の人工栽培により自生地の復活を目指し、囲まれた自然のフィールドを活かした昆虫食プロジェクトや絶滅危惧種の発見調査など、地域全体の保護活動も積極的に取り組んでいる。
 

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新城有教館高等学校 作手校舎

●愛知県立新城有教館高等学校作手校舎
●新城市作手高里字木戸口1-2 ●TEL:0536-37-2119
●HP:https://tsukude-h.aichi-c.ed.jp/cms/


 明治31年(1898年)に南設楽郡巴村外8ヶ村組合立作手農林補習学校として創立し、令和5年度に創立125周年を迎えた。「小さいことはいいことだ!」を合言葉に、地域社会に根差した教育を実践している。独自のプロジェクトや部活動も盛んである。