2023年9月掲載「Textile Studio ソラ」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

この場所だから伝えられること

染料になる植物も栽培、自然にこだわった草木染め

名古屋から東栄町へ
 北設楽郡東栄町にある廃校保育園を再利用した複合施設内で「Textile Studio ソラ」を主宰する長谷川夏紀さん。草木染めスタジオと機織り機のあるギャラリーのほか、隣接する土地に畑を手掛ける。
 名古屋で仲の良かった友人が東栄町に移住したのをきっかけに東栄町を知り、5年前に移住。移住した友人を訪ねて時々滞在するうちに気持ちに変化が生まれ「名古屋で暮らしていた頃は病気がちだったが、自然豊かな田舎に来ると体調が良くなり、私も田舎に移住したいと思うようになった」と話す。

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移住して草木染めに出会う
 東栄町は移住定住のあっせんを積極的に行っているため、移住もスムーズにできた。移住後、地元の人たちの活動で草木染めに出会い、すぐに夢中になり、令和元年11月に雑貨や特産品の販売と共に草木染めの体験ができるショップ「maru-kai(マルカイ)」をオープンした。その後間もなくして新型コロナウイルス感染症の影響を受けたことと、また畑も使って広い場所で本格的に草木染めをやりたかったことから、現在の場所を借りた。畑では綿のほか、藍や茜をはじめとした染料となる植物を栽培する。

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長谷川さんのこれから
 衣服の染料が合成染料になったのは明治時代のこと。それまでは天然染料を使い、色だけでなく、植物の成分も着目されていた。ソラでは栽培した綿から糸を紡ぎ、植物を煮出した染料で糸を染め、機織り機で布に織るという昔ながらの工程を体験できる。「布の原点や植物の力を知ることで、現代の暮らしを見つめ直す機会になれば」と長谷川さん。畑で土や植物に触れ、自然に寄り添った手仕事を和気藹々とおしゃべりしながら楽しむという、人がつながるコミュニティもまた大事にしている。
 

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Textile Studio ソラ

(左)長谷川 夏紀さん・(右)平澤 莉穂さん

●北設楽郡東栄町下田平井42-1
●Instagram:@textilestudiosora_marukai
●X(旧ツイッター):maru-kai_東栄町


草木染めや機織りが体験できる。人が暮らしに利用し肌身につける布を見つめ直し、植物から布を作る楽しみを提供。長谷川さん自身も自然豊かな東栄町に移住してから体調が良くなったことを実感している。