2023年6月掲載「しんしろ農業塾」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

しんしろ農業塾

1年を通じて小規模就農者の育成を目指す

開講して10年目
 しんしろ農業塾は今年で10年目、月2回の研修で1年間のカリキュラムが組まれている。
 参加条件は市内在住の70歳未満の方で1年間塾に参加でき、研修日以外も圃場の管理ができる方が対象となる。小規模農業者の育成を目指し「栽培技術」・「肥料・農薬の使用方法」・「野菜の販売方法」など、栽培の基本知識や販売方法、農業機械の実習から経営知識まで習得することができる
 現在、10期生9名が研修中。
 

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5月下旬の作業内容(取材日)
 5月下旬の畑には、収穫間近のジャガイモ、定植したナス、4月に播種したトウモロコシが育ち、この日の作業は、エダマメの播種と風除けの設置。技術指導の先生の指示のもと、塾生1人につき1畝が割り当てられ、株間25cmで2列(複条播き)黒マルチに穴をあけ、種を1粒ずつ播いていった。割り当てられた圃場は塾生が責任を持って管理する。
 ナスやトウモロコシは風によって擦れが発生し傷を付けてしまうため、圃場をネットで囲み、強風を抑制する。

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幅広い研修内容
 年間作付け品目は7品種を学ぶ。栽培した野菜は市内の産直施設で販売し、道具などの管理費用に充てられる。「圃場実習、座学、果樹園圃場や青果市場の見学も組まれている。販売時の袋詰めなど工夫するのも勉強になる。農作業以外のことも含めて農業」と農業課の担当は話す。また「塾生は農地を持っている方も多いので、農業塾を機会に有効活用してほしい」と語る。卒業生は家庭菜園から、産直出荷する方までさまざまである。 
 

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新城市役所 農業課 農業振興対策室

●しんしろ農業塾(新城市役所 産業振興部 農業課)
●新城市字東入船115番地 本庁舎2階 ●TEL:0536-23-7632


野菜を栽培するだけでなく、産直施設で販売することを目的とする。道具の使い方はもちろん、栽培日誌や青色申告学習なども含まれる。最近は女性の受講生も増えている。