2022年9月掲載「老津木工 有限会社」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

学生とコラボで誕生、組立式屋台

地元企業として、東三河を影で支える

創業昭和51年
 豊橋市老津町にある、昭和51年創業の老津木工有限会社。国内生産にこだわり、熟練した技術を持った職人の手によって、木の素材や風合いを活かした家具や建具などを製造している。
 「世の中に無いものを作る!」をこだわりに、近年ではデザイン性を考え、デジタル工作機器を使用したものをベースに、熟練された職人の技術を取り入れた製品化に取り組んでいる。安全で環境に優しい親子で作る椅子作りキット「POM chair」や、商品をディスプレイする際の組立展開式商品棚「斜め置き台」など人気となっている。

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組立式屋台の誕生のきっかけ
 新型コロナウイルス感染症が日本に第一波が広まり、緊急事態宣言が発出された時、飲食店ではテイクアウト販売が主となった。販売で使われていた会議机を見た松井さんは「木を使って社会貢献できないだろうか…屋台のような物を作りたい」と考えた。そこで、以前から交流のあった豊橋技術科学大学・建築設計サークル「TYACC」学生と共同開発に乗り出した。「東三河は農業のまち。食に関することで一緒に盛り上がっていこう!」と設計・デザインを学生、老津木工が製造を担当。何度も試作、使用した声を聞くなど手直しを繰り返した。

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アイデアと技術で誕生
 誕生したのが組立式屋台「Patto-パッと」。工具を使うことなく、組み立て方法も簡単で、マルシェや店頭販売など屋台空間を気軽に展開できるとあって、全国から注文があるそう。
 「素材も地元間伐材を使用しています。もっと多くの方に知ってもらえるよう現在も学生さんと動画を作るなどしています」と松井さん。
 社内では、今までの地域の特注家具だけでなく、全国を相手にできる製品を手掛けることができるとやりがいに繋がり、新たな風が製造にも力が入る。
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代表取締役 松井 誠さん

●豊橋市老津町中聖38-1
●TEL:0532-23-2528
●HP:https://oitsu-wood.com/ 
●Instagram:@oitsutoyohashi.pom(老津木工)
@patto.oitsu(組立式ヤタイ Patto)


「消費されるのではなく 子供・孫へと後世にまで愛する気持ちを持ってもらい 使い続けてもらう家具をお届したい」を経営理念に、職人が製作するオーダーの建具や家具を製造している。