2022年6月掲載「大一青果株式会社」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

青果市場が取り組む新たな場所

市場内に飲食店・直売所も次々にオープン

活気ある青果市場
 豊橋市の南島町にある大一青果。朝7時から威勢のよい声が響く、せりが始まる。野菜、果物、鉢物など地元をはじめ、他県からも届く。この日は、ブロッコリーやキャベツ、なす、きゅうり、トマト、梅などが並んだ。仲卸業者によって次々と買い付けられ、地元スーパーや飲食店に運ばれる。
 2020年に「新卸売市場法」が施行され、さまざまな規制が緩和。ギフト発送や企業同士のコラボなど、外部への販売も可能となった。市場としては、今一度原点に戻り、地元生産者と共に生きていくこと、そして東三河全体を向上させる新しい取り組みを加速させていく。

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一般直売所のオープン!
 豊橋市場内にて、仲卸業者「株式会社あらいや」が4月4日に「一般直売所」をオープン。朝、せりで買い付けた野菜のほか、規格外の野菜が並び、市場価格で販売される。野菜のほか、果物や生花、焼いもなど品揃えは豊富。また「今日のフードロス」と書かれたコーナーには、箱いっぱいに日替わりの野菜などが入って1箱324円。限定10ケースとあって、朝からお目当てにくる人も多い。新井浩二社長は「リピーターさんの口コミで徐々にお客さんも増えている。来てもらってびっくりさせたい!」と力が入る。9:30~12:00。

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カレー・煮込み店オープン!
 同市場内に、カレーとニコミの店「マルシー」が令和3年7月にオープン。営業時間は6:00から17:00まで、だれでも利用できる。メニューは、朝定食、野菜がたっぷり使われた自慢のカレーライス、どてめし、煮込みハンバーグなどが揃う。
 お米も豊橋市多米の生産者によるもので地産地消にも取り組む。テイクアウトもあり、おかずだけの購入も可能。「最近は女性の方もランチで来られます。お気軽に味わってもらいたい」とオーナーの髙橋耕太郎さん。市場ならではの利点を活かした、隠れ家のようなお店。
 

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代表取締役社長 髙橋 伸育さん

●豊橋市南島町2丁目9番地の1 ●TEL:0532-53-1160(代表)
●定休日:水・日曜日・祝日(あらいや、マルシーも同じ) 
●HP:https://daiichiseika.jimdofree.com/ ●Instagram:daiichi_1946.08.15


昭和21年創業、前身は8市場開設していた愛知県東部青果株式会社。昭和46年に大一青果株式会社に社名変更。現在は4カ所で東三河の青果市場の1つとして食を支える。