2021年9月掲載「鳳来盆栽センター」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

ネットワークを活かした新たな道

四代目として地域と伝統の味を守る

創業1970年
 北設楽郡東栄町方面に向かう国道439号線(151号線)沿いにある、鳳来盆栽センター。今年6月21日にリニューアルオープンし、三田千冬さんが四代目を受け継いだ。創業は1970年。初代1970年から1979年、二代目1979年から1989年、そして1989年から2021年経営した三代目でもある父 藤本茂さんから娘の千冬さんにバトンを渡した。歴代、観光客や地域のお食事処として親しまれ、盆栽など販売をしていた花屋などがあり賑わいをみせたが、後に食堂のみが残った。

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お父さんの伝統の味を習得
 千冬さんは鳳来で生まれ育ち、短大を卒業後地元企業に就職。結婚を機に鳳来を離れるも、いつかは食に携わりたかった想いもあり、茂さんの体調を考え戻ってきた。経営する茂さんの背中を見て育ってきた千冬さんにとって、お店の味を受け継ぎながら過し、茂さんは今年8月に他界。「やりたかった食と向き合え、何より父から教えてもらえて本当に良かった。今はコロナ渦で総菜のテイクアウトが中心ですが、いずれ名物の麺類や定食など受け継いだ味を復活できるようにしていきたい」と意気込む。

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SNSで発信する力
 野菜や鮎、卵など、使う食材は地元の物で、千冬さんの手作り。「地元の味も知ってほしくて丁寧に作っています。地元で働き生活していたので、地域の繋がりが今もとても活きています。竹串1つとっても、コーヒー豆もネットワークがあるからこそ」と語る。今後はお土産品も伝統を守りつつ、時代に合わせた品揃えにも力を入れていきたいそう。
 この地域は水源が近いため、野菜も作る氷も美味しい。この鳳来の良さをSNSを通じて発信し広げていきたいと、笑顔の千冬さんは話す。
 

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鳳来盆栽センター

三田 千冬さん

●愛知県新城市井代字大貝津89
●Tel.0536-32-1743

●定休日:火曜日午後、水、木曜日
●営業時間:《朝》8:00〜10:30《昼》11:50〜13:00《夜》17:30〜19:30
●HP:鳳来盆栽センター