2021年6月掲載「新城市/愛知県立新城有教館高等学校」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

地元高校生と道の駅がコラボ

理想で終わらない現実となった自分たちの形

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高校生考案のお弁当誕生
 6月13日、新城市八束穂にある道の駅もっくる新城で、愛知県立新城有教館高等学校3年生が考案したお弁当2種類が一般販売された。(販売期間は13日から18日まで)
 週に1時間、総合的な探究の時間として設けられた授業の一環で、3年生236人が40チームに分かれ、チーム内それぞれで1品ずつ考案。昨年の夏休みから試作を開始し、チームリーダーと教員、そしてもっくる新城の田原直駅長が加わり、評価と試作が繰り返し行われ、校内レシピコンテストで2種類が選ばれた。
 チーム「OKAMOTO’S」の健食美菜弁当は、三色のそぼろごはんをはじめ、ナスの肉巻き、トマトを使った卵焼きなどが入ったお弁当。チーム「コンセント」は彩り弁当。地元産八名丸里芋のコロッケや梅を使ったおにぎり、イチゴのデザートが付いたお弁当を完成させた。

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生徒自ら販売!
 一般販売初日の13日は、販売開始11時前より行列ができ、10分程で完売。参加した生徒自ら声かけをし、販売業務にもあたった。生徒の両親や祖父母の姿も見られ、温かな会話も交わされ、活気のある初日となった。販売した生徒は「皆さんが買ってくれる所に立ち合えて、嬉しさがこみ上げました」の声や、「両親が飲食店をしています。日頃から東三河は野菜も魚も手に入る良い所だと聞いていたので、自分も実際に携わることで分かることもあり、こうして販売までできて良かった」と喜びを語った。

 

売切れ必須のメニューが誕生
 指導にあたった岩口先生は「商品ありきではなく、評価によって扱ってくださいから始まった。1年間、受験を控えながらがんばってくれた。理想でなく、現実的にすることで、原価計算など商売の1つ1つが勉強になったと思う」と語る。また、もっくる新城の田原駅長は「おもしろいレシピや発想力に感動した。形にすることができて良かった」と笑顔で話す。
 秋には単品のメニューも発売予定。高校の取り組みとしても、ここからまた新しい将来の光が灯る。
 

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愛知県立新城有教館高等学校

●愛知県立新城有教館高等学校 ●新城市字桜渕・中野合併地 ●TEL:0536-22-1176
●HP:愛知県立新城有教館高等学校
●道の駅もっくる新城 ●新城市八束穂五反田329-7 ●TEL:0536-24-3005


 平成31年開校「有教館」は、新城地域の政治、経済、教育等の中心となる人材を輩出した新城藩の藩校の名前。二つの系をもつ新しいタイプの総合学科の高等学校。3年生は文理系(普通科系)118名3クラス、専門系(専門学科系)118名3クラスで構成。探究の時間では、クラス・系列横断のグループ(6名が全員異なるクラス)で活動。現2年生もこの活動を継承しています。