2021年3月掲載「豊橋市/トヨタネ株式会社」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

栽培することで見えた架け橋の存在

栽培された野菜は産直でも人気に

創業50年 地元種苗会社
 

 創立1968年、2018年に創業50周年を迎えたトヨタネ株式会社。東三河を中心に、種蒔から収穫、技術、施設といったあらゆる地域の農業全般を支えている。
 事業内容は苗生産、栽培試験、種苗資材や肥料の販売、栽培システムやハウスの設計や施工、養液栽培専用培地「ココバッグ」といったオリジナル商品の販売を取り扱っている。また、主となる種や苗の販売において、高品質の苗を安定的に届けるために創業の翌年には研究農場を開設し、栽培試験が実施されている。

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研究農場での栽培
 

 豊橋市東高田町にある研究農場では、種苗メーカーから届いた種苗を実際に栽培してみることで、ここ東三河の土壌や気候に合うものを見つけ生産者に販売提案をしている。新品種だけでなく、定番の品種も毎年栽培して観察し研究。施設栽培や土耕栽培関係なく行われ、キャベツだけでも新旧品種合わせて約100品種を栽培しているそう。また、珍しい野菜も育て産地の適合を研究しつつ、今まで廃棄していた野菜も3年ほど前から産直で販売するようになった。

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新たな取り組みの今後
 

 販売することにより、種苗メーカー、生産者、消費者との架け橋となる存在になった。「種や苗を売るだけでなく、直接野菜を販売する魅力や生産者とのコミュニケーションもより深くなり、地産地消のあるべき姿も見えた」と金田さんと大月さん。トマトをはじめ、子持ち高菜やパプリカ、ミニきゅうり、筋なしきぬさやなど年間を通じて野菜を栽培。より産地に適した野菜や品種を見極め生産者に提案することで、東三河の産地の底上げにも力を入れている。


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トヨタネ株式会社

栽培支援部 研究農場 金田  久さん
栽培支援部 研究農場 大月 裕介さん

●豊橋市向草間町字北新切12番地1 ●TEL:0532-45-4137
●研究農場 ●豊橋市東高田町371 ●TEL:0532-41-2007
●HP:https://www.toyotane.co.jp/


 豊橋市東高田町にあるトヨタネ株式会社研究農場。1969年に開設、2020年5月に新事務所完成。育てられた野菜は、豊橋市東七根町にあるJAあぐりパーク食彩村で販売中。