2021年3月掲載「豊橋市/食農産業セミナー」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

食農産業セミナー

新商品開発と販路拡大のためのマーケティングについて

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フードマーケティングの実践と大葉利用商品の開発と販売
 

 令和3年2月9日?、豊橋市西幸町にある豊橋サイエンスコア・サイエンスホールを会場で、食農産業セミナー「商品開発セミナー&大葉利活用検討会」が開催された。コロナウイルス感染症対策を考慮し、会場参加とオンライン参加が設けられ、新商品の開発と販路拡大のためのマーケティングについて学んだ。
 プログラムは2部構成。第1部は、豊橋技術科学大学総合教育院計画経営分野教授・法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科客員教授の坂本和子氏がオンラインで講演。専門はマーケティング、消費者行動論で、具体的には言葉の効力や、色彩・形などのデザイン属性が購買行動に与える影響を研究。題目は、購入意向を高めるフードマーケティングの実践「欲しい食品のデザインと売り方」と題し、実際の事例などを交え進められた。「美味しそうな要因とは」をはじめ、「欲しいの要素とは」、商品コンセプトをデザインからアプローチする商品開発について、ニーズとインサイト、研究結果から見えた理論、パッケージデザインの工夫、ブランド戦略など、興味深い内容の1時間となった。ブランドの重要性の特徴をどう表すかについては、日頃見なれている商品でも研究による数字で表した結果を元に説明がなされると、改めて実感することができた。質疑応答では「なかなか聞くことのない内容で勉強になった」という声が聞かれた。
 第2部は、ヤマサちくわ株式会社営業推進室の湯浅亮氏による「大葉(青じそ)利用商品の開発事例と販売について」と題した講演。
 蒲鉾(竹輪)の歴史、豊橋ちくわの始まりといった基本的な内容からスタート。そして豊橋市を中心とした東三河で全国生産額の約6割を誇る大葉との出会いは、平成19年に地元の中小食品加工業者が規格外の大葉を利用できないかと集まって結成された「青じそ加工研究会」。そこでヤマサのちくわは、大葉を練り込んだ竹輪や揚物、かまぼこなどが誕生し人気商品に。また、かまぼこなどにかける調味料「青じそオリーブオイル」を幅広い用途にと開発された。地元のブランド農産物とのコラボ商品は、新鮮な大葉が手に入る利点を活かし、おいしさを全国そして海外へと販路を拡げられている。最近では、コロナウイルス感染症の影響もあり、「少しでも助けになれば…」と昨年夏には「青じそギフトⅡ」のセットを販売を期間限定で販売に踏み切ったそう。
 講演を通じて専門的なブランドマーケティングから、取り組みを経た実際の製造販売の生の声が聞くことができた。

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食農産業セミナー

●開催場所:豊橋サイエンスコア ●豊橋市西幸町字浜池333番地の9
●主催:食農産業クラスター推進協議会事務局(株式会社サイエンス・クリエイト)
●TEL:0532-44-1111 ●HP:http://www.tsc.co.jp/


 毎年開催されており、今回は商品開発セミナーを2部構成。大学教授講演と、今年度の大葉利活用検討会の締めくくりとして第4回大葉利活用検討会として企業による講演を開催。