カフェのっきぃ

自然に囲まれた木造校舎の廃校カフェ

カフェのっきぃのパティシエを務める佐々木智保さん（左上）。4月から新しいスタッフも加わり、InstagramといったＳＮＳの発信も充実。

廃校をみんなの学校へ

北設楽郡東栄町大字下田字軒山にある、カフェのっきぃ（東栄町体験交流館のき山学校）。傾斜のある坂道をしばらく上ると、旧東栄町立東部小学校跡が見えてくる。平成22年に閉校し、現在は新たな交流の場と生まれ変わった。特定非営利活動法人てほへが運営管理。
校内にはカフェのっきぃのほか、講堂、グランド、各教室を利用したイベントや、石窯手作りピザ体験、和太鼓体験などができる企画を開催。｢みんなの学校｣を目指し造られた。

教室をリノベーション

カフェは元理科室をリノベーション。キッチンは理科準備室で、隣接している元図工室の東栄町図書室｢のき山文庫｣があり、本もカフェ内で読むことができる。地元食材を使った軽食や、パティシエの佐々木さんが作るスイーツやドリンクが楽しめる。東栄町産チキンのガパオライスをはじめ、ブルーベリー農園もあることから、スムージーも人気。青い卵を産む、地元産のアローカナの卵を使った「アローカナプリン」など、スイーツも日替わりや季節ごとに変わり、味わうことができる。

カフェのっきぃのこれから

店内のテラス席からは元運動場が広がり、奥には山も広がり、自然を感じながら過ごせるとあって、休日には名古屋など町外や県外から訪れる人も多い。「5月で5年目を迎えた。地元で採れた旬の食材からメニューを考えています。非現実的な隠れ家的なこの場所が、東栄町に来るきっかけになる存在になりたい」と佐々木さんとスタッフの皆さん。
静かな環境の中、鳥のさえずりや高く伸びた木々、緑濃い山々はゆっくりとした時間を演出し、時の経つのを忘れるほど。