2019年3月掲載「新城市/作手地域食堂どりいむ」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

作手の地域に求められる形

目指すは4世代が集える地域食堂

JA女性部グループ「グランマーズ」の代表を務める齊藤美代子さん(上段右)。和気あいあいとしたスタッフの明るさも、地域に元気を届ける。

深刻な高齢化と過疎化

新城市作手地区に、1月11日に地域食堂どりいむがオープン。店名は、「訪れた人たちが夢を語り、夢を叶える場所になれば」と願いを込めて「どりいむ」と名付けられた。
作手地区は高齢化や過疎化が進み、空き家も増加。人口も徐々に減り、地域との関わりが薄くなっていた。その中、JA女性部グループ「グランマーズ」が月に一度活動し、お茶会など年配者と共にする場を設けていたが、もっと地域が元気になるにはと話し合いが持たれていた。
そしてメンバーが立ち上がった。作手清岳の小高い見晴らしの良い空き家を活用し、交流の場でもある食堂を作ることとなった。活動に賛同した地域住民の出資により、厨房など水回りの改装の費用をあて、自分たちやメンバー家族でできる限り手を加え、開業する運びとなった。

アイスタイルデザイン「季節誌しずく」作手地域食堂どりいむアイスタイルデザイン「季節誌しずく」作手地域食堂どりいむアイスタイルデザイン「季節誌しずく」作手地域食堂どりいむ

温かみのある我が家をイメージ

店内はどこか懐かしい雰囲気の縁側付きの和室が二間あり、飾り雛や小物が飾られ温かみのある空間が整った。
オープン日にはセレモニーも開催された。来場者約100名が、手作りお弁当やケーキなど味わいたのしいひと時を過ごし無事オープンを迎えた。「4世代」がキーワードとなっているように、接客には子育て中のお母さん、調理には元学校の給食職員が手掛けるなど、年齢幅が広い分、スタッフのアイデアや工夫が多く取り入れられ、やりがいにも繋がっているそう。

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三川さんが想うこれから

「豊橋有機農業の会は全国的に見ても成功している朝市。豊橋と豊川では環境が違う、だからこそ豊川だからできる朝市のカタチにしていきたい。出店者、来場者さんと一緒に学びながら、食をベースにしたライフスタイルを提供する朝市として“食材を届ける”という基本をしっかり確立していきたい」と語る三川さん。
15以上の出店者が揃い、4月から月2回になる有機農業を基本とした豊川で唯一の朝市、豊川ビオマルシェ「つちのいち」。新たな可能性を模索しつつ、地域コミュニティーの場として広がり続ける。


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齊藤 美代子さん

●作手地域食堂どりいむ
●新城市作手清岳字クザ畑2
●Tel:080-7312-7690
●営業日:月・水・金9:00〜14:00 モーニング9:00〜11:30 お弁当ランチ(水・金)11:30〜
4月~:月・水・金9:00〜15:00 モーニング9:00〜11:30 お弁当ランチ11:30〜