2018年12月掲載「豊橋市/こどもの料理」

 

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

触れて体験し発見する五感で楽しむ食育

行事や四季を取り入れた地元でできる食育の形

小学生と保育園児の3児の母親。地元の食材を使い、日本の行事などに合わせたプログラムを組み、楽しみながら学ぶレッスンを開催。食育レッスン、イベント、講座への出張レッスン、レシピ開発も行っている。

こどもの料理とは…

豊橋市内で、1才半から中学生までの子どもに料理を教えている中尾友紀さん。「こどもの料理」の看板をかかげて、12月で7年を迎えた。包丁や火を使うことが危険と敬遠しがちになってしまう料理ですが、「五感をめいっぱい使った食育」を、小さい頃だからこそ大切にし、やりたい時にやらせてあげたいという中尾さんの願いが込められた教室。
中尾さんは静岡県立大学食品栄養科学部栄養学科を卒業後、地元製菓企業に就職。商品開発などを経験した。結婚後、神戸でキッズキッチンインストラクターの資格を取得。危険から遠ざけずに安全にできる方法を教え、避けるのではなく「触れて体験し学ぶ」自立に近い形を基本にしている。毎月異なるテーマが設けられ、1回の授業で食育の話、調理、試食の流れで、子どもたちだけで3品以上を作り上げる。

アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理

自身の子どもがきっかけ

3児の母でもある中尾さん。当時2歳だった長男の料理への興味の芽生えもあり、教室を開くきっかけとなった。また、共働きで食育に悩む母親をはじめ、好き嫌いが多い、アレルギーの悩みの声も多く聞かれ、何とか応えて食を楽しめる環境を作りたいと取組みを始め、自然と生徒も集まっていったそう。クラスは年齢で分けられ、四季やイベントに合わせた食材や地元の野菜や果物を使い、大人がなるべく手を出さないカリキュラム。レシピは本格的で、料理が苦手な母親も見学する姿が見られるほど。

アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理

中尾さんが想うこれから

教室で使う野菜は地元の知り合いの農家からなるべく形を保ったまま仕入れるため、仕入時の車のトランクはいつもパンパン。「採ったままの状態から触り、作って食べる。1から知ることで、興味を持つようになり、食べず嫌いが少なくなった。新鮮な食材を使うので、シンプルな味付けを心掛けメニュー開発をこれからも工夫していきたい」と中尾さん。最近では習い事の1つとして受け入れられ、湖西や蒲郡からも通う子も。家庭でも作るようになったり、友達に教えてあげることで自信に繋がる。その成長を中尾さんは微笑ましく見守る。


アイスタイルデザイン「季節誌しずく」こどもの料理 中尾友紀こどもの料理
管理栄養士 中尾 友紀さん

●こどもの料理
●問い合わせ・予約:https://kodomonoryori.jimdo.com/
●会場:豊橋市飯村校区、豊橋市多米校区