2016年9月しずくTimes ~東三河のちいさな地産地消~

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

地域朝市だからできること

生産者グループが次の世代へ伝えるかたち

恵実(えざね)生産者グループ代表を務める。自身は安藤農園を営み、「おいしさは土作りから」をモットーに、有機栽培で日々野菜作りに取り組む。研修生も受け入れ、人材育成に力を入れている。

安全でおいしい野菜を…

豊橋市最北部に位置する賀茂町。田んぼ、果樹畑、畑が広がり、豊橋市と豊川市の境のすぐ近くには豊川が流れる。名前になっている「恵実(えざね)」は、賀茂地区の中の地域名から取り、市は毎月第4木曜日に開催している。恵実生産者グループは、約40年前、安全でおいしい野菜を作ってほしいという地域市民の要望から有志を募り、結成したことが始まりの生産者団体。「食の安全と、おいしさを第一に考え、環境を大切にした農業、次世代に繋ぐ農業に取り組んでいる。」を掲げ、現在は、11農家が所属している。

【季節誌しずく】豊橋 恵実市(えざねいち)【季節誌しずく】豊橋 恵実市(えざねいち)【季節誌しずく】豊橋 恵実市(えざねいち)

月に一度の存在

朝市は、野菜、果物、お茶、ジャムなどの加工品がずらりと並び、地域ならではの旬がそろう。値段付けや会計も会内で行い運営をし、また、生産者同士の意見交換や情報交換などの日としても活用されている。開催は月に1度ということもあり、遠方から楽しみに訪れる人もいるそう。野菜の入った袋には、食べ方や特徴の書かれたメモが入れられ、生産者の思いが伝わってくる。「並ぶ野菜の7割は、化学合成農薬・化学合成肥料は使用せずに栽培、それ以外の野菜も減農薬での栽培です。果樹は無農薬栽培から特別栽培レベルのもの、お茶は全て、化学合成農薬・化学合成肥料は使用せずに栽培しています。」と代表の安藤さん。

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地域からできること

朝市の以外にも積極的に活動している。生産者グループは、生活協同組合と付き合いがあり、園地見学、農作業体験、野菜作り講座、交流会等も行っており、多くの人が圃場に訪れる。足を運んでもらうことにより、地を知ってもらい、顔の見える生産者を目指している。また、近くの地元小学校との食育活動など行うのは、世代の先を考えてのビジョンがあるからこそ。「地道な活動だが、頑張っていきたい。」と、グループとしてできることが、生産者自身、地域の将来への願い込められている。


【季節誌しずく】豊橋 恵実市(えざねいち)恵実(えざね)市
代表 安藤 成彦さん
●豊橋市賀茂町字恵実39-2
●営業日:毎月第4木曜日(変則月あり)
●営業時間:9:30~11:00
●TEL(0532)88-1160 Fax(0532)88-5970
E‐mail:agro1974@tees.jp