2016年6月しずくTimesその2 ~東三河のちいさな地産地消~

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

地域食材が無限の味を作り出す

チョコへの飽くなき探求心が生む奥深い味わい

一般社団法人ラ・バルカグループが展開する久遠チョコレート事業。チョコレートとの出会いが、多くの障がい者を受け入れることができ、就労人員は100名以上。地元の食材使うオリジナル商品にも注目が集まる。

ついに豊橋本店がオープン

全国の障がいある方が作るハンドメイドチョコレートブランド「久遠チョコレート豊橋本店」が、5月10日にときわアーケードに満を持してオープンした。久遠チョコレートと言えば、店舗1号店は京都にあり、本部は豊橋。現在、全国7店舗20拠点(残り13拠点は製造のみ)を展開し、東西の百貨店を中心に販売されている。製造は、障がい者のショコラティエが丁寧に手作業で作り、一部商品のパッケージなどのデザインも手掛ける。完成度の高い技術や味わいが、百貨店でも高い評価を受けている。
久遠チョコレート(季節誌しずく)久遠チョコレート(季節誌しずく)久遠チョコレート(季節誌しずく)

チョコレートが導いたもの

夏目さんがチョコレートと深く関わるきっかけになったのは、業界のトップショコラティエ野口和男氏との出会いから。野口氏の製造ラボを訪れ、「チョコレート作りは障がい者でもできる。」と強く引き込まれた。技術を習得するにあたり、野口氏が人材育成を展開、カカオは10か国から仕入れるなど素材にもこだわった。「素材を知り、向き合うことで最高のチョコレートができることが分かった。今までいろいろな物にチャレンジしてきたが、チョコだけ製造や流通、販売など一貫したプロモーションができた。主役にも名脇役にもなり、色々と網羅できる力はチョコレートにしかない。ショコラティエも前向きに、やりがいを感じています。」

久遠チョコレート(季節誌しずく)久遠チョコレート(季節誌しずく)久遠チョコレート(季節誌しずく)

地元の食材とコラボ

それぞれの地域にある「久遠チョコレート」には、その土地の食材が使用されている。ここ豊橋では、豊橋産の次郎柿と豊橋緑茶を組み合わせ「豊橋テリーヌ」を作り上げた。夏目さんが子どもの頃に、冬にこたつで食べた柿とお茶の思い出を1つにした、どこか懐かしさを感じながらも新しい味に仕上げた逸品。「今後も、地元食材をふんだんに使い、東三河の食材を知ってもらうことに繋げたい。豊橋のブランドとして誇りに思ってもらえる久遠チョコレートにしていきたい。」と、ショコラティエの思いや今後の抱負も膨らませる。


久遠チョコ(季節誌しずく)久遠チョコレート豊橋本店
代表理事 夏目 浩次さん
●豊橋市松葉町1-4 榊原ビル1階
●定休日:月曜日 ●営業時間:10:30~20:00
●TEL(0532)31-3120(一般社団法人ラ・バルカグループ) ●http://labarca-group.jp/