2015年3月しずくTimes その2 ~東三河のちいさな地産地消~

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

この地域の農の未来を担う「人材」を育成

第5回 IT 農業シンポジウムとアグリフェア

先端農業・バイオリサーチセンター

東三河地域は日本有数の農産物出荷高を誇る農業大国でありながら、農学系大学の空白地域となっている現状を受け、技術を科学的に裏付けてさらなる技術を開発し、それに携わる人材の育成を使命とする豊橋技術科学大学が、次世代型農業技術システム・地域エコライフ創出と人材育成を目的とし、2006年10月に開設。センター専任の特任教員および既存の異なる学科・分野に所属する教員が横断的に連携・協力しながら研究活動を行っている。現在、センターの中心的活動となっているが、「IT食農先導士」、「東海地域6次産業化推進人材」、「最先端植物工場マネージャー」の人材育成。次世代の農従事者のための事業を主に行い、この地域の農の未来の道を開拓している。
【季節誌しずく】アグリフェア【季節誌しずく】アグリフェア【季節誌しずく】アグリフェア

センターの中心的活動

現在行っている人材育成は次の2つ。
1.「東海地域6次産業化推進人材」
6次産業化ビジネスの“あるべき姿”戦略商品を設計、ビジネスモデルを立てられる人材の育成。
2.「最先端植物工場マネージャー」
豊橋技術科学大学等がこれまでに蓄積した技術科学的な成果を踏まえ、IT技術を農業に導入するための新たな植物工場的技術について講義、実習を行い、次世代の農業である植物工場の管理運営をできる人材の育成。また、先端基礎農学、IT融合型生産管理技術と経営管理技術、最先端施設での高度実務訓練を経て、ファージーに対応できる農学的技術と思考力を習得。修了することで、IT食農先導士と植物工場管理経営士の称号をもらうことができる。

【季節誌しずく】アグリフェア【季節誌しずく】アグリフェア【季節誌しずく】アグリフェア

IT農業シンポジウムとアグリフェア

3月1日(日)IT農業ネットワーク主催、豊橋技術科学大学共催の「第5回 IT 農業シンポジウムとアグリフェア」が開催された。「IT食農先導士」、「東海地域6次産業化推進人材」、「最先端植物工場マネージャー」などの修了生および受講生による実際に取り組んでいる現状を展示発表するアグリフェア。
修了生同士、またその他の関係者の方々と積極的に質問と説明、ディスカッションする姿が多く見られ会場は活気付いた。
そして、IT農業シンポジウムは「植物工場と6次産業化による地域の活性化」をテーマに、基調講演と人材育成修了生による事例報告が発表され、食農の関係者の真剣な眼差しと熱い思いが印象的であった。


国立大学法人 豊橋技術科学大学
先端農業・バイオリサーチセンター

●豊橋技術科学大学 豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1-1
●http://www.tut.ac.jp/

農業や関連分野へ向けて農工融合型の研究開発と実用化を行うことを目標として、開学30周年記念事業の一環として2006年に設置された先端的研究組織。