2022年12月 旬のしずく~地産地消推進隊~

奥深いハーブの世界
未来へと繋げる想い

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中村 仁美さん

愛知県豊橋市大岩町

2カ所の圃場を1人で管理している。圃場にはハーブだけでなく、バラから薬樹まで植えられ、日々様子を見ながら挑戦をし続けている。
インスタグラム@niconico.herb
HP:https://nicoherb.com/


興味本位からさまざまなことを経験してきたことを形にし、販売だけでなく「伝えること」を忘れない、中村さんに話を聞いた。

バラ栽培からハーブ栽培へ

豊橋市大岩町の住宅街の中、ハーブを専門に栽培している中村仁美さん。12年程前に祖母から受け継いだ家に隣接する畑が中村さんの圃場。ちょうど山のある北側は段差と木々が立ち強風を遮り、南側は陽を遮る物はなく、日光がしっかりと注ぐ。
2年前、知人から「無農薬でバラを育ててみては」の一言からすべてはスタートした。元々、バラが好きだった中村さんはすぐに調べ、化粧品などに使われる原種のバラや薬用とされるアポセカリーローズなどの存在を知り、すっかりのめり込んだ。早速、苗を購入し無農薬でバラ栽培を始めた。その後、取り掛かったのがハーブ。しかも絶滅危惧種といった珍しいものに特化。ハーブの中には、ニホンムラサキといった漢方薬の原料やハーブティーに使われるハーブも。興味本位も手伝ってさまざまなハーブに挑戦。栽培方法や特徴などを研究、独学で育て、少しずつ増やしている。

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すべての経験をハーブに活かしている

元々、自然や植物に興味があり、新城市の福津農園の松沢氏の講演を聞いたり知識を付けていた。10年程前に縁あって、福津農園に手伝いで入ったことがあり、自然農法など少なからず経験があった中村さん。「興味があって触れる機会があって良かった。でもその時は実際に畑をやりたいとは思っていなかった」と話す。
現在、年間通じて約250種を栽培している。ハーブは発芽が難しいが、発芽すればハーブ自身が時期を考えて対応する力を持っているそう。こうした中で、キク科・セリ科・シソ科をそれぞれ離して植え交雑に気をつける、肥料食いのローゼルとマメ科のバタフライピーをサイクルで植える、ニホンムラサキは涼しい所へ植えるなど調べたことを実践している。「ハーブに動かされている感じ。豊川市豊津町も縁あって圃場を持つことができた。豊橋と豊川で分けて管理が可能となった」と笑顔がこぼれる。

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中村さんのこれからと地産地消

「ハーブは野菜と同じ。古くから世界中の人が使ってきた。いろいろな機能を備え、日常生活に活用できます。実際に使いながら育て、効能だけでなく、本来の真実も伝えていきたい」と中村さん。
豊橋有機農業の会朝市などで、苗木を販売している。今後はワークショップやハーブティーの販売も予定している。新しい取り組みとして、栽培しているチアシードから圧搾して油を採取すること。植物を食べたり油を採取できれば多様な楽しみ方できることも伝えていくため。植物から資源を取ることも今一度見直しできればと挑戦している。
「地産地消は食を楽しむことができると思う。我慢するより人生楽しくね」と温かさ伝わる。世界中で愛されているハーブの世界をこれからも中村さんが豊橋から発信していく。
【編集】ハーブの世界は奥深いと感じました。私も触れ合いながら楽しんでみたいと思います。

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