2022年9月 旬のしずく~地産地消推進隊~

農業が教えてくれた
自分が生きることの原点

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新谷 克実さん・博美さん

愛知県新城市八束穂

「身体が動くうちにやりたいことをやりたい」と行き着いた農業。自然との共生、命をいただくことなど、新たな世界に夫婦二人三脚で飛び込み、新城での生活を楽しむ。
インスタグラム:@niidani_farm


「畑へ行くと、まっさらな自分になれる」と足袋を履く克実さん。移住がきっかけで、新城で農業など新たな生活を始めた、新谷さんご夫妻に話を聞いた。

名古屋から新城市へ移住

新城市内から少し離れた、新城市設楽原歴史資料館近くの新城市八束穂。約1年前、「NPO法人 奥三河田舎暮らし隊」を通じて、この地に名古屋から移住してきた新谷克実さんと博美さんご夫妻。現在は、農業とシェアハウスの管理人を2人で行い、少しずつ新城に馴染んできたそう。
克実さんは、名古屋ではIT関連の仕事に就いていた。毎日、電車通勤、大企業の大きなコンピュータの保守業務に就き、とても神経を使う難しい仕事。そんな中、新型コロナウイルス感染症の影響でリモート業務へ変わるも、自宅にこもったまま仕事量は変わらず、作業は深夜に及ぶことも…。いつしか「生きている意味はなんだろう…」と考えるようになった時には、身体はもう限界に達していた。失意の中、たまたま読んだ本に「やってみたいと思ったことをやってみる」とあり、克実さんは思いつくままに様々なことを始める

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「自分らしさ」探しと福津農園との出逢い

そして「自分は動物が好き、自然が好き。都会ではなく自然豊かな場所で静かに暮らしたい」と本当の自分の姿を知ることができた。
そこでネットで調べていたところ「自然農」に出会う。さらに突き進むと、新城市で自然農をやっている福津農園にたどり着いた。居ても立っても居られず、すぐに新城へ。この出会いから、新谷夫妻は自然農の世界へ入っていく。福津農園では農業の他に養鶏も学んだ。後に、克実さんたちもニワトリを飼い始めたが「どうしても数匹とお別れしなくてはいけない」と二人で話し合い、絞めることになったそう。「養鶏をすることは、命の循環の中で、ニワトリの命をいただいて人間が生きるということを学んだ。自然農も、雑草や昆虫、微生物の命のリレーの中で野菜が育つことを学んだ」と実感したと同時に、少しずつ本気で命を扱う農業をする決心がついていった。

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新谷さんのこれからと地産地消

「新城は自然が豊かで、うぐいすが鳴いたり、目に入る自然がすべて新鮮に見えてとても癒される。そして農作物が本当においしい」とご夫婦の言葉。移住して縁あって、調理人の仕事やシェアハウスの管理人など、新たな挑戦に向き合う環境にも「自分たちは必然的に新城へ着た」と二人は話す。
福津農園で学んだ自然農も開始。もともと田んぼだった圃場は長い間耕作放棄地だったため、最初は背より高い雑草との戦いの日々。現在は、水分の多い場所にさといも、乾燥した場所にじゃがいも、土を肥沃にしたい場所には枝豆やさつまいもなど、土壌の性質や栽培サイクルを考え抜き「畑デザイン」に沿って管理している。「将来は農を通じて人が集まる場所作りと、採れたての野菜を使ったカフェをやりたい!」と活き活きした姿はとても力強い。
【編集】「主人、数年前とは全く違う姿なんですよ」と博美さんの言葉がとても印象的でした。

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