2021年9月 旬のしずく~地産地消推進隊~

おひさまのように明るい農園
さんさんと照らす夢

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伊藤 洋一郎さん 和代さん 昌子さん

愛知県豊川市

2021年6月から始めたツイッターのアカウント名は「おひさま農園」。娘の昌子さんが「いつも太陽のように照らしてほしい」と名付けた。野菜はどれも力強くて、手間暇を惜しまない作業と愛情が伝わってくる。
Twitter @ohisama035


すぐ隣は豊橋市前芝町に面している豊川市市場地区。海風が吹抜け、陽当りも良いこの地で農業をしている伊藤さんご家族にお聞きした。

自営の建築業から農業の世界へ

豊川市市場地区は、市内の西部に位置し、近くには23号バイパスや小坂井バイパス、新幹線を眺めることができ、田んぼなどの農地が広がる。
この地で、25年ほど前から「孫に新鮮で美味しい野菜を食べさせたい」という想いから野菜の栽培を始めた、伊藤洋一郎さんと和代さんご夫婦。
洋一郎さんは自営業で建築関係の仕事をしていた。跡継ぎがいないため廃業を決意。現役の間も、家庭菜園をやっていたこともあり、これを機に本格的に農業の世界に入る。
もともと洋一郎さんの実家は農家だったがほぼ独学からのスタート。当時は、見よう見まねで小松菜を植えるも、できてみたらほうれん草だったというエピソードも。
ゼロから始まり、このままでは…と野菜のことをもっと知らなければと、各地の産直に行ったり試行錯誤の毎日が始まった。

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見据えた将来と試行錯誤の毎日

収集した情報を踏まえ、いろいろやり始めると楽しくなり、先々も見据えた計画も立てて様々なことに挑戦し続けた。10年後も可能性があると、ぎんなんに挑戦。産地である愛知県祖父江から樹を仕入れ、田んぼを埋め立て植え付けをし、築地市場へ出荷するまでとなった。しかし、次第に料亭などが減った影響で出荷も減り、地元のみに出荷となった。また、その頃はまだ珍しかったオクラを作るも、葉で皮膚がかぶれたり、ズッキーニもうまく作ることができないなど苦労もした。しかし縁あってJAひまわりの営農指導を受けたことにより再度栽培を開始し、出荷ができるまで技術を上げることができた。
現在、夏は主にきゅうりとオクラ、秋から白菜、大根を中心に、年間約15種類を夫婦二人三脚で栽培。朝収穫し、午前に洋一郎さんがトラクターなどで畑の管理、和代さんは納品へと回る。

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伊藤さん家族の新しいこれから

「いろいろあったが、今は二人で元気に楽しみながら農業ができるのが嬉しい。午前の仕事の後、午後はそれぞれプライベートの時間を持ち、必要であれば夕方からまた農作業をします。疲れるけど楽しいです」と和代さん。洋一郎さんは重機について前職も活かすことができ、最近では80歳で大型特殊免許を取得。また、娘の昌子さんがツイッターアカウント「おひさま農園」で情報発信を開始。ゆくゆくは全国へ自分たちの野菜を届けたい夢も。「毎年違う気候との戦いで、本当に農業は毎年が一年生。二人で他の産直や道の駅を回ったり、家族総出で稲刈りしたり、刺激もいっぱい。8カ所までに広がった畑でこれからもできる限りがんばっていきたい」と3人の笑顔が太陽のようでした。
【編集】ONとOFFの生活の中に農業があり、元気の源であることがお二人から伝わりました。

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