2021年6月 旬のしずく~地産地消推進隊~

可能性は発見からテーマはヒビカンサツ

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勘解由 規さん さゆりさん
浦川 秀さん 幸さん

愛知県豊橋市東七根町

売り場でも、ひときわ目立つ珍しい野菜や彩り鮮やかな勘解由さんの野菜の数々。野菜によって担当を決めることで愛情と責任が生まれ、作業も夢中になってしまうほど。苗作りから出荷まで、1つ1つを丁寧に手をかけている4人の団結力は計り知れない。


豊橋市東七根町で、先代から受け継いだ農業を元に、家族一丸で新たな農業の形をスタートさせた勘解由さんご家族にお聞きした。

自分たちの農業のカタチとは…

豊橋市の南側に位置し、畑や施設栽培のハウスが広がる東七根町。南側から太平洋の暖かな海風や平野から吹き抜ける風、そして開けた土地の日照の特徴を活かした農業の盛んな地域。この広がる畑のちょうど高台に建つビニルハウスで、さまざまな野菜に挑戦しているのが勘解由さんのご家族。さゆりさんと実母である先代はキャベツの専業農家で、先代の引退もあり当時JA職員だったご主人の規さんが「新しい自分たちの農業」を見据え、新たにビニルハウス建設を決めた。これを機に、さゆりさんと娘の幸さんで栽培をスタートした。規さんも今年3月に定年退職を迎え本格的に一員となり、幸さんのご主人秀さんも週末など手伝いに入り、さらにパワーアップ!
屋号を「KGY FARM」と名付けブランドもスタートし、テーマは「ヒビカンサツ」。

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少量多品目への挑戦

勘解由さん一家が栽培する野菜は年間50種類以上にも及ぶ。10年前より、圃場近くのJAあぐりパーク食彩村への出荷を始めた。出荷を重ねていくうちに、普通に栽培するとどうしても野菜の種類が競合してしまう。そこで価値を上げていくと共に、一番大切に思っている「お客さんに買い物を楽しんでもらいた」という消費者への強い想い、また、さまざまな野菜を作ることが自分たちにも合っていると一念発起。少量多品目栽培に取り組むようになったそう。
「ケールやビーツ、アイスプラントなど珍しい野菜をはじめ、キャベツでもレッドとサボイ、とうもろこしは白色と黄色、紫色を栽培しています。珍しい野菜の種を見つけたらとにかく育てて挑戦。どんな野菜ができるのか、作る側としても楽しいのかも…」と笑顔のさゆりさん。

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勘解由さんの地産地消とこれから

「主な出荷先が産直なため、何を買いたいのか消費者目線のニーズを知ることができ、また自分たちも食べたい物を作ることで、声の届く地産地消が自然とできていると思う」と幸さん。それに伴い、ハウスだからできる時期をずらした栽培や、本来、土寄せする長ネギにビニル素材を使うアイデアなど、創意工夫を惜しまない。過去に食彩村内で、多品種栽培で表彰された経験も。さらにはインスタグラムを使った情報発信も開始した。
挑戦しつつも、毎年見極めて栽培品種を選定。「『失敗してもいいからやってみよう!やってみにゃわからんで』を基本に、家族の声を集めた畑です」と楽しみながら栽培している気持ちが、売り場や野菜からも伝わってくる。
【編集】「KGY FARM」Tシャツを着た皆さんの、一致団結な気持ちに感動!

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