2020年12月 旬のしずく~地産地消推進隊~

syun_topbar可能性は無限大
作手発! 終わらない熱い探求心

標高約550mの新城市作手。露地栽培とハウス栽培でその時期に合った旬の野菜を栽培し、乾燥加工品にも挑戦している、松本さんにお聞きした。

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松本農園
松本 英治さん

豊田市から作手に移り、トマト栽培を経て多品目栽培へ。夫婦二人でお客さんのニーズに応えるために、日々情報収集や挑戦を欠かさず楽しみながら携わっている。生産者としてできることを声として届け、地域のための協力も積極的に行っている。

豊田市からの作手の移住

松本さんは、豊田市出身。高校卒業後、コンピュータープログラマーとして28年会社に務め、49才の時に脱サラして農業の世界に入る。
サラリーマン時代、だんだん会社務めの先を考え始めるようになり、両親が家庭菜園をしていたため、農業の他、特に炭焼きに興味を持っていた。いろいろと試してみるも、生計が成り立つまでには至らず断念。その後、愛知県がトマト栽培の就農募集をしていることを知り、本格的に農業に挑戦することになった。同時に、豊田の住まいを引き払い、作手に移住を決めた。ノウハウを学び栽培を約7年続けた頃、同時に自分自身のこだわりが強くなっていく。「お客さんがいろいろな野菜がほしい」の声を多く聞くことをきっかけにして「要望に応えて対面販売をやっていきたい」と心が決まった。現在、トマト栽培は息子さんが後を継いでいる。

松本さんのこだわり

松本さんのこだわりは「お客さんの要望に応える野菜を作り、なおかつ、安心・安全・健康」を念頭に置いている。現在はハウスが2ヵ所、露地栽培の1箇所を管理。葉物はハウス栽培、気候を活かした露地栽培と時期や品種などによってうまく使いこなし、ちぢみほうれん草、白菜、小松菜、なす、大根、にんにく、春菊など少量多品目栽培で、年間50品種程を手掛けている。
「さまざまな情報を得て独学で試したり、今までの縁もあってとにかくやってみることを大切にしている。基本となる土づくりは自作のぼかしを入れたり、まだまだ終わりはない」と松本さん。
1棟のハウスの中も多品目でうまくサイクルを回して作るなど、できる限りの工夫をこらし、お客さんのニーズに応える松本さんのスタイルが圃場からもうかがえる。

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松本さんが思う地産地消とこれから

「地産地消は必要だと思う。ただ、田舎では需要と供給のバランスが取りにくい。もう少し、田舎と都会のバランスがうまく回れば」と、県内の産直イベントにも出店し対面販売している松本さんだからわかる苦労も。反面、全国への宅配も行っており時代に合わせた販売もこれからはかかせない。「人のやりたくないことをやる。そこに、消費者のニーズがあると思っている。採算が合わない時もあるが、実行することを大事にしている」と力強い。また、早くから六次産業化も着手。黒ニンニク、乾燥野菜やトウガラシなどの粉末野菜、試行錯誤を繰り返しさまざまな加工品に挑戦中。この標高差ある作手の気候と、就農して23年の技術を合わせ、まだまだ松本さんの野菜に込めた熱い想いの挑戦は続く。
【編集】対面販売した時のお客さんの笑顔が浮かびます。バイタリティに頭が下がります。

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