2020年3月 旬のしずく~地産地消推進隊~

syun_topbar挑戦心が生む
笑顔と情熱のサイクル

イチゴ、アスパラガス、古代米の3本柱で1年のサイクルを作り、「毎年が挑戦の年」と努力を惜しまない藤谷さんにお聞きした。

アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,有限会社ハートヘルスファーム,藤谷公治■豊川市/
有限会社ハートヘルスファーム
藤谷 公治さん

家族とパートさんの少人数で、春はイチゴ、アスパラガスを栽培し忙しい毎日。より良い農産物を作り出すために、代々受け継がれている栽培方法と新しい工夫を織り交ぜながら、日々挑戦し続けている。

脱サラし、イチゴ農家を継ぐ

本宮山を背に田畑が広がる金沢町。ビニルハウスも多く見られ、そのうちの一軒に㈲ヘルスファームはある。代表取締役を務めているのが藤谷公治さん。イチゴ、アスパラガス、古代米を栽培し販売している。
藤谷さんは、建築設計の仕事をしていたが12年前に脱サラし、家業である農業を継ぐことに。当時からイチゴ栽培を主に、減農薬のなすやきゅうりなどの野菜を栽培し、先代に技術など学びながら経験を積んでいった。ところが、主軸であるイチゴの栽培に壁が立ちはだかる。イチゴは農産物の中でも栽培が難しく、特に重要な夏に作る苗作りが不安定だったためイチゴの質や収量まで影響が出始めてしまった。模索し続ける中、自分で苗を作ることを断念し、コストはかかるものの委託で苗作りをお願いする決断をした。と共に、イチゴの専業は難しいと判断した時、新たな農産物に出会う。

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アスパラガスとの出会い

本来、夏に準備するイチゴの苗を委託したことにより、その間できる農産物を探していたところ、アスパラガスに出会う。ハウスの施設をそのまま利用できることやイチゴとの両立ができることが決め手だった。「今年で3年目を迎え少しずつ定着してきた。アスパラガスは肥料食いのため、牛ふんの堆肥をたっぷりと入れ管理している。面積も増やしていきたい」と力強い。
そしてイチゴの栽培にもより一層力を入られる環境になり、高品質で収量を上げる挑戦もできるようになった。ハウスの中は大きく3つに分かれている。昔から続けている土耕、プランターと畝を組み合わせた方法、プランターの高設栽培。栽培方法と品種の相性、地温の下がらない工夫、イチゴを傷を付けない工夫など、毎年試してやってみたいことがあるそう。こうした挑戦心が食べてもらう人の笑顔に繋がる。

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藤谷さんが思う地産地消

完熟 「農家の立場からすると、消費者の顔が見えて喜び声が聞けることがうれしい。流通コストなどを考えると、地場で食べてもらえることが良いと思う」と地産地消について話す。豊川市金沢町にある藤谷さんの作業小屋の前には、珍しいイチゴの自動販売機が設置され、いつでも摘みたてのイチゴを購入できる。生食用、ジャムなど加工用としても値段や大きさもニーズに合わせて選べ好評だそう。こうした取組みが地区や地域に根づき地産地消の幅を広げている。また福祉施設との繋がりで古代米を栽培。こだわりの黒米、赤米、緑米のブレンドはおすすめ。
イチゴ、アスパラガス、古代米の栽培サイクルが今の藤谷さんのスタイル。地元豊川から、旬のイチゴとアスパラガスを今日も届けている。
【編集】イチゴの自動販売機は初めて見ました。アスパラガスもピカピカでこれからが旬!

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