2011年12月 旬のしずく~地産地消推進隊~

syun_topbar土の力と植物の生命力最大限に

ベジモ愛知さん~地産地消推進隊~ベジモ愛知

愛知県豊川市御津町西方揚浜21-3
●Tel.0533-95-3335

農薬や化学肥料を使用しないのはもちろん、土の力と植物の生命力を最大限に活かせられるように、有機肥料もなるべく少肥料で野菜を育てることで安心安全な有機野菜の宅配サービスを東三河を中心行う「ベジモ愛知」。農業をこよなく追求するベジモ愛知代表の小林さんに話を聞いた。


有機農業の楽しさ、美味しさを多くの人に広め、応援してくれた人々に社会貢献で恩返ししたいと代表の小林さん。

ベジモ愛知の思う、本当の地産地消とは?

「その土地の気候で育っている人間は、その気候で育っている食材を食べるのが良いというのが地産地消のひとつの意味。例えば夏野菜は体を冷やす効果、冬野菜は体を温める効果がある。だけど、単純に愛知県に住んでいれば、愛知県産のものを選べば地産池消であるか、と言うとそれだけではないような気がする。」と小林さん。
「もっと大切なことは、その作物が自分たちの育っている土地でどのように育っているのか知ることが大切。だから、なるべくたくさんの人たちに畑に来てもらい、野菜を育てている私たちと話をして知ること、そして野菜たちが育っている空気を感じることで、本当の意味での地産地消が実現すると願い、そのような想いからも、足を運んでもらえる東海地区限定の宅配サービスに繋がっている。」と本来の地産地消への姿を語る。

ベジモ愛知さんの畑列いっぱいに育つレタス店長の竹田さん

有機農業の輪

ベジモ愛知では、有機農業の輪を広めようと2011年の4月から有機農業スクールを主催。土壌・栄養・日常のお世話・病害虫・プロ有機農家の実践研修など、各分野の専門家を講師に招き、1年を通して受講することで一通りの野菜を育てられる研修プログラムを作っている。また、有機農業を続けるには仲間作りがとても大切!一緒に学び、楽しく続けるための仲間作りとしてもとても意味のあることだと思っているため。現在では第一期生が自ら有機農業をはじめ、見事に収穫を始めており、そのような生産の輪の広がりが、消費の輪も広げていけると考えている。
www.vegetablemotto.com/school
来年からは「豊川有機農業の会」を結成し、定期的な朝市の開催や各種イベントの企画も考えており、生産者と直接話ができる場にもなると企画。「ぜひ皆さん遊びにいらして下さい!」と気持ちは熱い。

取材時に収穫された野菜丹精込めて育てられた野菜間引きされたかわいいにんじん

食べることを楽しみ感謝する心を育む

今年11月に初めて農業体験のイベントを畑で開催した。約15名が参加し、始めは表情の硬かった子供たちも農作業を始めると笑顔があふれ始めたそう。ベジモではこれから1回1回の食事を大切にし「食べる」ことを楽しみ、感謝する心を育みたいと話す。
2012年1月から、豊橋西口のサーラプラザで全3回、有機農家とマクロビオティック講師の「美味しい!安心!オーガニック!」講座を行う。より身近にオーガニックを、そして生活に取り入れてもらいたいと願う。
【編集】光る畑の野菜。熟練の力、若い力が一つとなり、こだわりが伝わってきました。

立派な大根さといもの収穫手の行き届いた畑を眺める

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