TPP、農業法人化が騒がれ始めた近年。「農業大国東三河」 もその波に飲まれつつある。 「季節誌しずく」も創刊当時から取材中に農業界の変化が進むと何度も感じたこと を思い出す。それより前から東三河地域の若者就農は増加、農業を通じ、地域の人々との関わりを深め、なおも 進化し続けている。そんな頼もしい先駆者達を集め「新城 古民家カフェ はちどり」でこれからの東三河農業と 地産地消について話しを聞いた。
古民家カフェ はちどり
新城市西新町29-2 Tel.0536-23-6688
営業/am6:00~pm4:00

市によって、差があると思いますが、点と点を繋ぐネットワークがまだまだ少ない。市役所さんなどが繋がりを推進してくれたらと思います。例えば、耕作放棄地活用でも、農業をやりたい人と農地を貸したい人の接点の助成するバックアップが必要ですね。

私としては特に有機農業ネットワークですね、これからやっていく人たちが増えてほしい。農薬使用量、化学肥料使用量が少しでも減っていけば、きっとそこから食に対する意識や考えが変わっていくと信じています。

農家としても地産地消が中途半端にならないよう注意してます、こうした気持ちも共有しなくてはと感じています。これからの地産地消、かなりエッジの利いたブランド農家が強くなっていくんではないでしょうか…。

おじいちゃん、おばあちゃんが田畑をしているという昔のよくある場面を、今の子どもたちはほとんど見ないため農業との縁が薄く、野菜はスーパーというイメージ、野菜は畑というイメージを普通にできる子どもが増えてくればいいなと思います。

人間としてごく当たり前のことの「地元のものを地元の人が食べる」はもっと浸透していっていいと思う。産地と農家それぞれの魅力を、もっとうまく伝えていければ浸透していくと思う。はちどり貸し農園も土と接すること、作ることや食べることを一貫して体験できる面では、活用してほしいですね。

実際に、畑を貸してくれる人が増えているので、畑の面積を増やし、人が訪れやすい場所を作りたいです。そうすれば、採れた作物がすぐに食べられ、人が集まり、そういう場所として定着していく。今後も積極的にネットワークの仲間を増やす活動などで人が集う場所を目指していこうと考えています。

僕は奥三河の地域活性化を「食」という観点から実現できるようにしたい。それを達成するために、古民家カフェはちどりを拠点に、さまざまな奥三河のおいしいもの、楽しいことを繋いでいきたい。本当にいろいろと大変だけどでも続けることが大切と思いがんばっています。
編集員)常に土や風土、環境と接するみなさんから見た東三河の現状や将来の思いを知ることができました。
ほんと、力強いです!ありがとうございました。
豊川市/榎本 佐和子さん
新城市/安形 真さん
豊橋市/ 竹田 克義さん 綾子さん
「ココロとカラダは食べたものだけで創られている」を信条に、自然に倣って毎日を楽しみながら、夫婦二人で農薬と化学肥料を用いない農業に取り組んでいる。豊川有機農業の会としても、毎週火曜日にフードオアシスあつみ宿店にて、朝市も開催。二人で果樹栽培も始めたかたわら、綾子の実家である今川果樹園の手伝いもしている。今川果樹園では旬の美味しい桃、梨、柿を届けるため、樹が良く根を張れるように草生栽培を行い、化学肥料を使用せず、有機質肥料のみで栽培している。