2019年3月掲載「豊川市/つちのいち」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

豊川ビオマルシェ「つちのいち」

有機農業を通じ、新しいライフスタイルの提案を

2012年に発足した「豊川有機農業の会」がフードオアシスあつみ宿店(豊川市)で開催している豊川ビオマルシェ「つちのいち」がパワーアップし、4月から第1・3火曜日の月2回の開催が決定。

有機農業との出会い

現在まで有機1本で農業を続け、今年で就農30年目という会長の三川さん。横浜で生まれ育ち、卒業後は東京へ就職。忙しく働く中、テレビで「有機農業」を知り、一念発起。設楽町名倉にある研修施設に入り、そのまま設楽町に移り住む。就農した当時は、有機野菜が中心だったが、いい野菜を作る若者が増えたことで有機野菜は後進に譲り、現在は稲作を中心に有機農業を続けている。
「有機農業」というキーワードを軸に農業を続ける中、様々なつながりが生まれ、豊橋で開催されている「豊橋有機農業の会」の朝市に参加。しばらくすると豊川でも朝市があることを知り、豊川でも出店を始める。ここ数年、様々な要因が重なり、一時客足が遠のき月1回になったが、出店者同士の努力と工夫でマルシェスタイルに変更、新しい客層を取り込み、客足を伸ばしている。

アイスタイルデザイン「季節誌しずく」豊川市つちのいちアイスタイルデザイン「季節誌しずく」豊川市つちのいちアイスタイルデザイン「季節誌しずく」豊川市つちのいち

「つちのいち」らしさを活かして

有機野菜を中心にお米やお茶などの他、パン、おやつ、焼菓子、麻製品などの加工品を販売するココロとカラダにやさしいを基本としたマルシェスタイルの「つちのいち」。毎回、ワークショップも開催。朝市とともにライフスタイルの提案や学べる講座を充実させ、楽しめるビオマルシェとして認知され始めている。
コンパクトながらまとまりのある雰囲気は出店者と来場者、また来場者同士の接点や共通項を持ちやすく、あたたかく、心が和む新しいコミュニティーの場となり、幅広く根強いファン層を広げている。

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三川さんが想うこれから

「豊橋有機農業の会は全国的に見ても成功している朝市。豊橋と豊川では環境が違う、だからこそ豊川だからできる朝市のカタチにしていきたい。出店者、来場者さんと一緒に学びながら、食をベースにしたライフスタイルを提供する朝市として“食材を届ける”という基本をしっかり確立していきたい」と語る三川さん。
15以上の出店者が揃い、4月から月2回になる有機農業を基本とした豊川で唯一の朝市、豊川ビオマルシェ「つちのいち」。新たな可能性を模索しつつ、地域コミュニティーの場として広がり続ける。


アイスタイルデザイン「季節誌しずく」豊川市つちのいち豊川有機農業の会
会長 三川 智志さん

●豊川有機農業の会 豊川ビオマルシェ「つちのいち」 毎月第1・3火曜日 9:30~正午
●会場:フードオアシスあつみ宿店 駐車場(豊川市宿町佐平山56)