2013年12月しずくTimes vol.1 ~東三河のちいさな地産地消~

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

生産者と消費者が作る広場~新城 旬のひろば~

生産者と消費者が力を合わせたこだわりの直売所

身土不二、地産地消、医食同源

新城市内、千郷小学校向かいにある大きな看板が目印の「有機無農薬野菜の新城旬のひろば(新城農民連)」。歴史は10年前に立ち上がったが、農家と消費者が作るお店として2012年12月オープンし、1年を迎えた。営業日は月曜日と木曜日の週2回限定直売で、生産者21名、消費者会員数55人。身土不二、地産地消、医食同源を合言葉に、「自然の循環を大切にし、スーパーではあまり感じられない旬を感じ、個性あふれる野菜やこだわった野菜を食べてほしい」と願う生産者と、「有機や無農薬の野菜を食べたい」と思う消費者が、地域の食を通じて繋げる場として豊橋や作手など遠方からのリピーターも多い。農薬や化成肥料を使わない地域の旬の野菜を中心に、豆腐、小豆や大豆など豆類、お米、漬物、手作りふりかけなど加工品もあり、陳列棚には自慢の商品がならぶ。

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新城旬のひろばの活動

(取材時は12月)こだわりの野菜直売所運営ほか5つの活動を行っている。食や健康に関する勉強会の定期開催、生産者の畑へ実際に足を運び、栽培方法の確認等を行う役員会・生産者会議、講師を招き旬のひろばの野菜を使った心と体にやさしい料理教室、会員がおすすめする醤油などの調味料の共同購入や旬のひろばオリジナルの商品開発。そして餅つきや味噌作り、農作業体験など生産者と消費者の交流のイベント開催も開催。こうした活動は実際に食と健康を中心に学び、体験することで今の生活に取り入れ、次世代へ食の安全や健康、地域環境、農業を伝えることが新城旬のひろばの目的でもある。独自のシステムとして生産者も消費者も参加できるレジ係り。1回3時間の2交代制で1回につき300円の買い物券として支給され、店内で買い物ができる。レジ係り勤務表も用意され募集で募るシステム。また、生産者と消費者、生産者と生産者が商品や食について会話も弾み、常に店内は賑やか。食べ方、食や農業に関する悩み相談、効能などの知恵を出し合い、お互いに刺激し合う環境も大切。意識の高い人が集まるこの環境も人気のひとつ。

白井さんが思うこれから

旬を取り入れる地産地消は食の基本。「安心で安全な食を生産者と消費者が支えあわないといけない。何が正解はない。生産者も栽培方法やこだわりは違うし消費者もライフスタイルが違うように、お互い同じ思いが共有できればと思う。我々も個々の技術を向上させ、値段も含め活動を賛同してもらえるよう、多くの人に足を運んでもらえる活動をやっていかなければならない。」と強く白井さんは語る。


shirai  新城旬の広場(新城農民連) 代 表  
白井 倫啓さん

●開催場所:新城市杉山字前野2-34 ●開催時間:毎週月、木曜日 ●14時00分~18時00分
●TEL:0536-24-9177