2024年12月掲載「つげの高等学校」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

畜産と農業の労働体験型授業

自然豊かな環境と気候を生かして学ぶ

黄柳野の環境
 新城市黄柳野にある、学校法人黄柳野学園つげの高等学校。全寮制全日制普通科の高等学校で、約7割が不登校を経験した生徒が入学している。山々に囲まれた豊かな自然と静かな環境の中で、共同生活を行っている。
 2013年の学習指導要領の改編に伴い、不登校の生徒に沿ったカリキュラムが組まれた。「プロジェクトT2.0」と呼ばれる、自己探求や総合的な探究の時間が設けられ、地域の社会と繋がりをテーマに体験型の授業が実施されている。
 

アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業

プロジェクトT2.0
 週に4時間、3年間を通じて学年の枠をなくした選択制の授業で、5つのチームに分かれる。そのうち1つに「6次産業と経営」がある。黄柳野の立地を生かした畜産(養鶏)と農業を通じて、持続可能な生産・栽培と安心安全な食を意識し、栽培・生産・加工・流通の6次産業に取り組むもの。
 この日もそれぞれのチームに分かれて作業を行った。畑ではマルチを張り、にんにくと玉ねぎの植え付け行った。声を掛け合いながら汗を流した。

アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業

栽培・飼育から販売まで
 違う畑では珍しい紫山芋とむかごを収穫。折らないように手で丁寧に掘り出していく。畜産のチームは午前に鶏の屠殺を行い、午後は部位ごとに解体しさばく作業を行った。「1年生は全員田んぼ作業を経験し、田植え・稲刈りも手で行います。そして鶏は命をいただくまでします」と小林栄樹教頭先生。
 野菜は土づくりから販売に至るまで年間で8種類程、食堂でもメニューに加えられる。養鶏の玉子はマルシェなどで販売するほか、カフェに卸している。
 

アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,新城市柘黄柳野,つげの高等学校,学校法人黄柳野学園 つげの高等学校,プロジェクトT2.0,6次産業と経営,畜産,農業学校法人黄柳野学園 黄柳野高等学校

●新城市黄柳野字池田663-1 ●TEL:0536-34-0330
●Instagram:@tsugenoegg

 


学校近くのカフェに玉子を卸し、玉子かけごはんや栽培した野菜を販売。栽培から販売するまでを一貫して学ぶことができる。
また、わらや鶏の鶏糞は肥しに利用することで学校内で循環させている。