毎年の伝統行事「お茶摘み」
囲まれた自然を活かした、この地区のお茶づくり
校内にある受け継がれる茶畑
新城市玖老勢にある、新城市立鳳来寺小学校。鳳来寺山の麓、山々に囲まれた自然豊かな環境のなか、子供たちの元気な声が響く。平成28年3月、3つの小学校の閉校により鳳来寺小学校に統合され、現在4つの地区から48名が通い学びを共にする。こうした背景があったからこそ、地区の伝統や行事について互いに知ることや参加することを学校としても大切にしている。
学校行事の伝統として、50年程前から続いている「お茶摘み」もその一つ。
学校行事の伝統として、50年程前から続いている「お茶摘み」もその一つ。
この時期のお楽しみ!
校内東側の斜面には茶畑が広がる。摘み取り予定日が雨により1日延びた5月8日、全児童、保護者、地域の方が参加し摘み取りが行われた。上級生が下級生の面倒をみながら教えたり、地域の方々と交流したりする姿も見られ、丁寧に手摘みした茶葉の収穫量は約128㎏。参加した保護者からは「子どもと一緒に体験できてうれしかった」、「みんなでやって楽しかった」などの声が聞かれた。日程変更にも関わらず、生徒の半数となる保護者の参加があった。
みんなで作った緑茶が完成
摘み取った茶葉は近くの茶葉加工工場へ運ばれた。毎年、低学年でパッケージに貼るシールを、高学年がポスターを制作。できあがったお茶は運動会や近隣の店舗などで販売する。また、コロナ禍ではできなかったが、今年は全校で味わう予定もある。「四谷千枚田の田植えや鳳来寺田楽など、地区との繋がりでこの地だからできていることがたくさんある。自然や伝統の良さを子どもたちが感じてくれれば」と教頭先生。今年も、小学校と地区が手掛けたお茶が店頭に並ぶ。
新城市立鳳来寺小学校
●新城市玖老勢字大栗平1番地
●TEL:0536-35-1011
●https://www.city.shinshiro.lg.jp/edu/horaiji-el/index.htmlhttps://gamacafe.com/
平成28年3月に、海老小学校、連谷小学校、鳳来西小学校の閉校に伴い、同年4月に鳳来寺小学校に統合された。現在、全校児童数は48名。もみじまつり、うめまつり、干し柿作りなど各地区行事にも積極的に参加している。教育目標は「強く やさしく かしこい子」。