2022年9月掲載「SANTOKU」

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

老舗食品問屋の提案型ショップ

食文化を影で支え、これからの食文化を考える

1932年創業、三徳商店
 豊橋市新吉町にある、合資会社三徳商店。創業は1932年、戦争の真っ只中、初代は当時大変貴重だった砂糖屋として開業。そして戦後、二代目が塩や小麦粉、油脂など、希少な原材料を東三河の卸売業として販売を開始。三代目は、豊橋のにあったうどん文化の底上げのため、昭和60年代に各うどん屋に合わせた粉のブレンドを行い、さらに蕎麦粉の取扱いを開始した。また、昔から伝わる贈答品用の飾り砂糖も取扱い続けており、今では数少ない販売店となった。創業から食文化の発展を先導し、老舗食品問屋として支え続けている。

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三徳商店のアンテナショップ
 豊橋市駅前大通の三徳商店アンテナショップ「SANTOKU」が、6月でオープン3年目を迎えた。オーナーは三徳商店4代目となる牧野モコさん。
 牧野さんは、海外や東京の生活を経験。東京では数少ないうどん屋に寂しさを覚え、外に出て初めて東三河のうどん文化に驚いたそう。そして、豊橋に戻り取り掛かったのが、自社製品であったひやむぎ。三代目がブレンドした粉を小豆島で製麺し、39cmもある特徴あるひやむぎを、牧野さん自らブランディング。袋詰め販売から、贈答用に紙の筒や専用の袋へ変更した。

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一般調味料から珍しい商材も
 店内には、一般販売用に小分けした砂糖や小麦粉、菓子原材料などが並ぶ。加え、市場に出回らない珍しい商材や、主に地元食材で作ったジャムや奥三河のみそなども揃う。「砂糖類も種類があり、純黒糖やきび糖など料理に合わせて、いろいろと味わってほしい」と牧野さん。ブームでなく、以前は普通に使わていた調味料など、今一度知って欲しいという願いも込められている。「今後は、親子のワークショップなどやっていきたい。伝承と共に、PRできるアンテナショップを目指していきたい」と、店舗のある水上ビルから牧野さんは発信していく。
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オーナー 牧野 モコさん

●豊橋市駅前大通3-118(水上ビル)
●TEL:0532-75-4555
●定休日:火曜日 ●営業時間:11:30~19:00
●ネット販売:https://santokushoten.stores.jp/
●HP:https://www.santokushoten.com/ ●Instagram:@santoku1932


昭和7年創業の三徳商店のアンテナショップ。小麦粉、砂糖、菓子材料から一般市場に出回らない商材、地元加工品、特別粉の扱いもある。問屋のアンテナショップだからできる品揃えで人気。