
■高和 佳行さん
田原市神戸町
家族経営で大玉トマトとメロンを栽培している。
●ファーストトマト:12月末~6月中旬
●桃太郎:10月末~6月末 ●マスクメロン:7月中旬~下旬
Instagram:@kouwa_tahara
「愛知の伝統野菜で、栽培が難しい貴重なファーストトマトを栽培している高和さんに話を聞いた。
愛知の伝統野菜 ファーストトマト
冷たく強いこの地域特有の冬のからっ風が吹き抜けるも、平均して温暖な気候の渥美半島。半島の東側にあたる田原市神戸町で、大玉トマトとメロンを栽培している高和佳行さん。
地元の高校を卒業後、代々農家を営んでいる家業に入る。当時は露地野菜のセロリなど栽培していたが、時代と共にハウスによる栽培が盛んになり、ファーストトマトの栽培を始めた。ファーストトマトは愛知の伝統野菜にも指定され、昭和の後半まで多く作られていた。「今では桃太郎がよく耳にすると思うが、当時はファーストしかなかった。収穫後の箱詰め作業などはJAに任せることができ、栽培に専念できることが決め手となって、ファーストを作ることを決断した」と高和さん。ただ、ファーストトマトは栽培が難しく、品種改良された桃太郎トマトの作りやすさから時代と共に周辺は移り変わってしまう。
ファーストトマトへのこだわり
実際にファーストトマトは、皮が薄く柔らかくデリケートで、栽培過程の作業にも手間が掛かる。「今栽培している品種も昔からの品種を育てているため、病気にも弱い。でも、品種改良されたファーストとは美味しさが違うため、大変だが昔の品種にこだわって栽培しています」と想いが伝わる。また、ハウスに広がる土耕栽培の圃場はふかふか。「ケイントップ」と呼ばれるサトウキビを原料とした有機土壌改良剤が敷き詰められ、湿気の調整や地温の上昇を抑えることができる。
栽培期間は9月上旬に植え付け、翌年6月中旬まで続く。ファーストトマトも春物の野菜で、2月中旬から糖度ものり始め「ねっとりもちもち」した肉質が楽しめる。ファーストトマトは酸味と甘みのバランスがとれ、形が崩れずしっかりしているのが特徴。
栽培期間は9月上旬に植え付け、翌年6月中旬まで続く。ファーストトマトも春物の野菜で、2月中旬から糖度ものり始め「ねっとりもちもち」した肉質が楽しめる。ファーストトマトは酸味と甘みのバランスがとれ、形が崩れずしっかりしているのが特徴。
高和さんのこれからと地産地消
「渥美半島がファーストの産地。縁あって訪れた方々にとって美味しい物を食べてもらいたい!の想いで作っている」と笑顔でファーストトマトを見つめる。「花が命で、形の悪い花は落とし、きれいな花を残すことできれいな玉ができ、これを大切に育てます。水や液肥の管理に加えて、太陽の光も必要。暑さなど気象も異常だから葉の具合を常に見てがんばっている」と繊細なファーストトマトへの愛情を感じる。
夏にはアールスメロンも栽培している。「メロンは数日のタイミングですべてが決まると言われる程、見極めが大切。完璧にできあがる嬉しさと、逆に難しさもおもしろい。自分はトマトと生きてきたから今さらやめられないな」とまだまだ意欲は燃え続ける。
【編集】産直で見つけ食べた時の美味しさに感動。半分に切ると、ハート?の形に!
夏にはアールスメロンも栽培している。「メロンは数日のタイミングですべてが決まると言われる程、見極めが大切。完璧にできあがる嬉しさと、逆に難しさもおもしろい。自分はトマトと生きてきたから今さらやめられないな」とまだまだ意欲は燃え続ける。
【編集】産直で見つけ食べた時の美味しさに感動。半分に切ると、ハート?の形に!