2020年9月 旬のしずく~地産地消推進隊~

syun_topbar軸の太い椎茸「松きのこ」で
いずれは地元「豊橋」に貢献したい。

豊橋市石巻にある嵩山町。田んぼや畑広がる中、白いハウスが圃場。全国的にも珍しい松きのこ栽培に挑戦している、代表の藤原さんにお聞きした。

アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,松きのこ,藤原孝雄,豊橋市嵩山町,椎茸■豊橋市/
ほの国きのこ園
藤原 孝夫さん

元市議会員を務め、任期を経て農業の世界へ。惚れ込んだ松きのこのため、今は栽培から納品まで行い忙しい毎日を送っている。現在はまだ菌床の数が半分だが、栽培が難しい夏を越え、需要の増えるこれからの季節に応えていく。

松きのことの出会い

藤原さんは、元豊橋市議会議員で24年間務め、豊橋のために長年任務を全う、在職中から、そろそろ次の人生をと考えるようになる。
そんな頃、奥さんの実家のある豊橋市嵩山町が、古くはきのこの産地だったため、遠からず近い存在の「きのこ」を感じ始めた。嵩山町の親戚から原木栽培を教えて頂いたが、あれやこれやと悩み検討していた。しかし、一層「きのこに携わりたい、やりたい」と想いが強くなり、産地見学や、難しい勉強に取組むことになる。そして、広島県で栽培されている「松きのこ」に出会う。これだと感じ、すぐに生産している会社に連絡を取り、広島県に足を運んだ。念願の社長と出会うことができ、その情熱やバイタリティのエネルギーに藤原さんは感動。「これでやっていこう!」この瞬間から、藤原さんの松きのことの人生がスタートする。

松きのことはどんなきのこ…

松きのこは、松茸のような形。香りはやはり椎茸だが、栄養が詰まっているシャキシャキとした歯ごたえのある太い軸が特徴。広島の会社が長年の研究の元、栽培に成功。この貴重な松きのこを、藤原さんも手掛けることが可能となり、指導を受けながら栽培をできることとなった。令和2年1月に立ち上げ、4月にきのこハウスの試験運転、5月2日に菌床を導入し本格的に栽培開始、7月生産出荷開始。外観は白い遮光されたハウス内は、温度、湿度が細かく管理され、森の朝靄が出ているさわやかな気候を目指しているそう。「ここに至るまで、本当に大変だとわかった。最初はきのこが生えなくて、ショックを受けた。どういう状態が松きのこにとって生える条件なのか、正直な反応をする菌が相手だからこそ、もっと寄り添うことが大切だと思い知らされた」と藤原さん。

藤原さんが思う地産地消とこれから

「地産地消は良いこと思う。実際は高齢化もあって厳しいが、議員の時代より、地元の農業の発展を考えさせられた。生まれは豊川で家業は農家だったため、今こうして自分が携われていることで、がんばっていきたい」と言葉にも力が入る。その想いは、豊橋にもおいしいきのこがあることを知ってほしいと、社名は地名でもある「姫街道『松きのこ』ほの国きのこ園」と名付けた。今後は、まず1年を通じて栽培できるようにならなくてはならない。少しの刺激にも弱いデリケートなため、さまざまなケースを経験しながらも、認めてもらえるきのこ作りをしていきたいと眼差しは熱い。メニュー開発も行い、おいしい食べ方や食のバリエーションの幅を広げていくことで楽しんでもらいたいと、これからの松きのこに注目していきたい。
【編集】見た瞬間に力強さを感じました。そして軸を食べるの意味が食べて分かりました

アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,松きのこ,藤原孝雄,豊橋市嵩山町,椎茸アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,松きのこ,藤原孝雄,豊橋市嵩山町,椎茸アイスタイルデザイン,地産地消,季節誌しずく,松きのこ,藤原孝雄,豊橋市嵩山町,椎茸

【旬のしずく】のバックナンバーへ