東三河で育った素材でできた加工品や
東三河で生まれた加工品をご紹介
ヤマイシ果樹園の「みかん」
「波紋」誕生までの道のり
豊橋市雲谷町でみかんを栽培している、石橋正通さん木下美香さん親子。立岩街道の北側に位置する雲谷町は、山に沿って起伏ある土地で、昔からみかんの栽培は行われていたそう。木下さんの祖父母の時代に、静岡県の三ケ日からこの地に移り住んだ昭和20年代から栽培を始めた。「会社勤めしながら手伝っていましたが、2023年の1月に三代目を継ぎました。父もみかん栽培一筋、私も技術を受け継ぎながら経験を積んでがんばっていきたい」と木下さん。そのなか、作業工程で必ず行う摘果作業。地面に落とされた青いみかんを見て、木下さんは「もったいないので絞って飲むことはしていたが、何かに生まれ変わらせることはできないのか」と模索を始めます。そこで考え出したのが、ゆず胡椒のみかん版「みかん胡椒」でした。未熟のみかんはほろ苦さと酸っぱさといったパンチがあり、試作の段階で手応えを感じた。「ゆずほどクセはないので、肉や魚に、なんでも合うと思います」と、みかん農家だからできた新しい調味料が生まれた。