2014年12月 地のしずく~地産地消応援隊~

季節誌しずく-地のしずく

「豊橋市石巻地区で栽培されている柿の木の根元で栽培した蒟蒻芋を使用」として、ネーミングされた。板蒟蒻(240g)と糸蒟蒻(200g)があり、シンプルに味噌田楽や、おでんや煮物など、もちもちした食感を楽しむことができる。サンヨネや出店イベントで購入できるほか、オンラインショップで購入可。

 

今回の食材 「豊橋市石巻産」こんにゃく芋

豊橋市石巻と言えば次郎柿。この柿の木の下ではこんにゃく芋が良く育つと古くから作られていたものの、いつしか数は減少。石巻の山間の柿畑の土壌は水はけが良く、それでいてある程度水持ちも良い。柿の木の根が空気を程良く通し、しかも保湿できている環境が栽培に適している。こんにゃく芋は3年の年月が必要で、今年初めての本格的な収穫、豊橋産の生蒟蒻芋を使った蒟蒻の生産は豊橋で初めての取り組み。生産日本一の群馬県産と比べても、引けを取らない品質と味が実現した。

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リーフ石巻
川合 伸吉さん

愛知県豊橋市

約3年前、川合さんが次郎柿で有名な石巻の柿の収穫の手伝いをした際に、古くは柿の木の下で蒟蒻芋が作られていた話を聞き興味を持つ。柿農家は高齢化が進み深刻な状態、放棄地が問題となっている現状を知り、市の働きかけもあり会社員を経て愛知の農業大学で1年研修後、蒟蒻芋を本格的に栽培することになる。


今回の地産地消応援隊 豊橋「有限会社 織九」

創業は慶応元年。こんにゃくをはじめ、麩、生麩、ラスク、ところてんなど、地元でなじみの味を守り続けている。「芋の生産者の顔が分かり、地元の大地で育った蒟蒻を地元で食べられる」この特徴を活かそうと意識や製造面でも取扱いを変え、いいものを作ろうと試行錯誤した。結果、その甲斐もあり良い蒟蒻ができあがった。今までやってきたことと違い、こんにゃく芋100%はすりおろした段階で毎回色が違う。いつも表情を確認して、風味や歯触りにこだわり、本物の蒟蒻を届ける。


有限会社 織九
杉浦 さん
豊橋市大橋通り3の12 Tel.0532-52-7046

蒟蒻芋を粉にしたものから作るものと、蒟蒻は生の蒟蒻芋から作るものがあり、生の蒟蒻芋から作るとアクが少なく、食感が違う。「石巻産の芋の性質も可能性はまだ未知数。今後は品数も増やし、手に取って味を知ってもらいたい」と、来年から毎年収穫される蒟蒻芋の未来への思いを強く感じた。


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