2017年9月掲載「豊橋市/ローカルボイス(愛知大学)」

 

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

学生ならではのアイデアが地域を結ぶ

1人1人の輝きを声にして伝えたい

愛知大学地域政策学部・地域政策学科3年生。神野さんは、消費者と東三河の農家をつなぐ活動を目的とした地域貢献事業プロジェクトチーム「ローカルボイス」を2016年に立ち上げる。

「葉っぱビジネス」がヒントに…

愛知大学豊橋キャンパスにある、地域政策学部地域政策学科。学科内で地域貢献事業のひとつとして活動している、消費者と東三河の農家をつなぐ活動を目的としたプロジェクトチーム「ローカルボイス」がある。発起人は3年生の神野元汰さんで、徳島県上勝町「葉っぱビジネス」に興味を持ち、単身1ヶ月のインターシップで経験を積む。その中で、「農家さんと話さないとわからないことがある」、「輝いている1人1人が注目されれば地域が輝くのでは」と現場にいたからこそ感じ得られたものがあった。

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東三河を知りたい

インターシップ後大学に戻りほどなくして、教授より地域貢献事業をやってみないかと声がかかる。自分にできることを模索していた時、上勝町での経験が思い出された。豊橋だけでなく農業の盛んな東三河に注目し、生産者の思いやこだわりを声にして伝えたいと考え、学生ならではの「繋げる活動」をテーマに掲げた。
積極的に声をかけた結果、現在1年生から3年生まで9名が所属。1年目、一番最初に手掛けたのは、産直で消費者の声を拾うためのアンケート活動。初めてづくしで苦労の連続。しかし話合いを重ね、チーム一丸となり、地域の声を集め、現状データを収集した。また、生産者を訪ね、圃場での農作業の手伝いなどを体験し、主観的に農業を知ることに力を入れた。

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人と人が繋がり始めている

2年目は、生産者の思いやこだわりをPOP中心に届けることと決め、イベント出展など次の展開に動いている。1回のイベントでどれだけ自分たちがこだわってできるかに集中し実践、生産者と飲食店とのコラボも実現した。「1人の時と違って、チームはまとめるのは大変だが、おもしろいアイデアは5倍は出る。3年目からは長期的に思いやこだわりを伝えることをチームみんなで考えていきたい」と神野さん。常に「学生らしさを出していこう」と声をかけているそう。学生と地域の力が合わさることで、アイデアと人との繋がりが可能性をどんどん広げている。


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代表 神野 元汰さん(中央)
井口 芽友可さん(左) 佐宗 祐希さん(右)

●愛知大学 地域貢献事業 プロジェクトチーム ローカルボイス
●豊橋市町畑町1-1