2014年12月しずくTimes その2 ~東三河のちいさな地産地消~

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

一流の珍重イタリア野菜を全国へ

豊橋 葦毛湿原近くの気候が作り出す野菜「職業トレーニング実習農園」

「ファットリア」とは、イタリア語で「農園」を意味し、近くには県立自然公園の葦毛湿原があることから「葦毛の里」と付けられた。豊橋市の東部に位置する岩崎町にある「ファットリア葦毛の里」。
社会福祉法人岩崎学園が企画・運営する職業トレーニング実習農園で、現在約20名が土壌管理、種まき、定植、間引きなど出荷まで一貫して作業を行っている。栽培は構造化しやすい水耕が中心、珍しいイタリア野菜に特化。野菜を育てることも大切だがここはあくまで職業トレーニング実習が目的。細かな作業もある中、作業効率を良くするプラス、生徒の訓練のためにあえてと面倒な段階も加える工夫をしているそう。それぞれの生徒にあった作業を見極め、責任や協調性など学べるよう配慮されている。
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付加価値あるイタリア野菜

今から約20年前に、前理事長が旅行先のイタリアで「ルッコラ」に出会ったことが、現在のイタリア野菜を作る原点となったという。当時はネットもまだ発達していなかった時代、イタリア野菜はどのように育てるのか、この気候や土壌で育つのか、植えて育たないと分からないため農業試験場に問い合わせるなど試行錯誤と学習の日々が続いた。
そして苦労の甲斐もあり、現在では周年栽培のルッコラをはじめ、農園の気候や風土、土壌で栽培できるものを増やす事ができるようになり、バジルやコールラビといったなじみのある野菜から、ルッコラ・セルヴァティカ、プンタレッラ、フィノッキオなど珍しい野菜がハウスを中心に約19種類の野菜が栽培されている。

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豊橋からイタリア野菜を

職業トレーニング実習農園とはいえ常に心がけていることは、「一流の所で通用するものを作り、プロ意識を持つこと」。現在は地元や関東のレストランからの契約販売が中心で、シェフのニーズに応えて新しい野菜にも挑戦しているという。そして、その中でもその土地に合ったものを栽培し新鮮なうちに提供ができる地産地消意識も併せて強く持つ。「豊橋駅前で開催される『まちなかマルシェ』に出店もできるかぎり限り参加し、品質の良い珍しいイタリア野菜がここ豊橋で作られていることを伝えていきたい。自信ある野菜を作り、生徒の次のステップになるように収入を得られるようになるなど、さまざまな課題もクリアしていきたい。」と豊橋発のイタリア野菜は生徒と共に次への未来を見据えている。


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所長 
鈴木 和代さん

●豊橋市岩崎町字利兵71
●TEL:0532-61-2062(代)

社会福祉法人岩崎学園内の農園「ファットリア葦毛の里」の所長を務め、日々園内の全体をまとめる。


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