2014年3月しずくTimes vol.2 ~東三河のちいさな地産地消~

季節誌しずく~地産地消の小さな流れをご紹介

農林水産省新事業創出人材育成委託事業

6次産業化推進人材育成事業受講を終えて

6次産業とは…

アベノミクスにも組み込まれている6次産業化。もとをたどれば、六次産業化・地産地消法は平成23年3月1日、「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」、通称「六次産業化法」が施行された。農林漁業(1次産業従事者)の原材料と、加工(2次産業)・流通や販売 (3次産業)すなわち、1次×2次×3次=6次(1次+2次+3次=6次)6次産業を言われ、経営の多角化を進めることで農山漁村の所得の向上を目指し、地域の活性化に繋がることが期待されている。ここ十数年の間に農林水産業界のキーワードにもなる言葉となり、それぞれの分野での事業者が連携することで、地域資源、作ったものの価値を高めた新たな物や分野が生まれ、地域だけでなく、世界にも目を向けたビジネスの可能性を秘めている。

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農林水産省新事業創出人材育成委託事業

農林水産省新事業創出人材育成委託事業として「日本農業を先導する東海地域の6次産業化推進人材育成事業」を2期生として受講した。国立大学法人豊橋技術科学大学が中心となり、平成25年10月5日~平成26年2月8日、1・2・3次産業基本論、経営・マーケティング基本論 、6次産業化実践論、新事業創出実践論のカリキュラム(19日間・全65コマ)が組まれ、東海の近隣の県から39名が受講。新規就農者、農家、加工機器メーカー、公務員、金融機関、新規開拓事業者など、異業種の受講生がそれぞれ目標を掲げ、半年間、仲間として切磋琢磨し1つのプランをグループ討論・発表などを協力し合い、課題に取組んだ。また、専門の先生の講義を受けるだけでなく道の駅や、加工メーカー、6次産業化実施会社等を訪れる視察もあり、実際の生の声を聞くことで視野を広げられた。最終的に個人個人のビジネスプランを発表するまで、加工や6次産業化成功事例など専門的なことから、ビジネスに必要とされる経営理念の立て方、それぞれの職種・生産物における洗い出すことで分かる弱みと強み、ブランディングの必要性など6次産業化を総合的に学ぶことができた。

全過程を終えて…

全過程を終え、長いようで短く思えた半年。6次産業化を目指す農家さんや加工業者さんと同じ目線で、同じ気持ちに少しでも近づきお手伝いがしたい一心でした。大きな不安もありましたが、一人ではできないことも、他の受講生の皆さんに刺激をもらったからこそ修了することができました。ここから新たにスタートし、デザインの観点から「様々なパターンの6次産業化があり、この自然に恵まれた東三河を中心に、大切な資源があるからこそ、さらに価値の高いものへとブランドや分野を作る必要性も伝えたい。」お力添えができるように頑張りたいと改めて感じる半年間の講習会でした。


DSC_6676しずく企画室
アイスタイルデザイン代表  
村井ゆかり

業務の傍ら本誌企画室の取材と編集を行う。
母親という一面から今後の農業の活路を模索中。

●豊橋市西小鷹野3丁目6-6 info@i-styledesign.com